IMX(イミュータブル)とは?

イミュータブル(Immutable)は、ブロックチェーンゲームの開発やデジタルアイテムの取引を支えるプラットフォームです。ゲーム向けのネットワークだけでなく、ウォレットや決済、NFTの発行・売買に必要な機能も提供しています。
独自通貨のIMXは、ネットワーク手数料の支払い、ステーキング、ガバナンスなどに利用されます。ただし、Immutable、Immutable Chain、旧Immutable X、IMXはそれぞれ意味が異なるため、名称だけでは仕組みを理解しにくい点に注意が必要です。
この記事では、イミュータブルの仕組みや特徴、IMXの用途、対応ウォレット、メリット・デメリットを整理します。旧Immutable Xから現在のImmutable Chainへ移行した経緯も含め、初めて調べる人にも分かりやすく解説します。
イミュータブルとは?

イミュータブル(Immutable)は、ブロックチェーンゲームの開発や運営を支援するプラットフォームで、ウォレット、決済、マーケットプレイス、データ取得などの機能を提供しています。
現在の中心となるネットワークは、イーサリアムを親チェーンとするレイヤー2(基盤網の処理を補助)の「Immutable Chain」です。
IMXは、Immutable Chainでガス代の支払いなどに使用されるネイティブトークン(ネットワーク固有の通貨)です。イーサリアム上ではERC-20(イーサリアムの通貨規格)として発行されており、ブリッジを利用することでImmutable Chain上のIMXと移動できます。
なお、取引所や情報サイトでは現在も「Immutable X」や「Immutable X(IMX)」と表示される場合があります。しかし、旧ネットワークのImmutable Xは2026年初頭にImmutable Chainへ統合され、現在は廃止段階に入っています。Immutableはプロジェクト全体、Immutable Chainは現行ネットワーク、IMXはそこで使用される通貨と整理すると分かりやすいでしょう。
Immutableの技術開発は、オーストラリアのImmutable Pty Ltdが担っています。同社はJames Ferguson氏、Robbie Ferguson氏、Alex Connolly氏によって設立され、ブロックチェーンゲームやゲーム向けインフラを開発してきました。
一方、IMXの発行主体はDigital Worlds NFTS Ltdを含むIMX Ecosystem Foundationであり、技術開発会社とトークンの発行主体が分けられています。公式情報では、個々のImmutableチームメンバーへIMXが直接割り当てられる仕組みではないことも説明されています。
Immutable Chainのブリッジには監査結果や安全対策が公開されていますが、スマートコントラクトやブリッジ、ウォレットに関するリスクがなくなるわけではありません。利用時には、接続先やコントラクトアドレスを公式情報で確認する必要があります。
以下に、イミュータブル(IMX)の基本情報を一覧表でまとめました。
| 名前 | Immutable(イミュータブル) |
|---|---|
| 単位 | IMX |
| 最高発行枚数 | 2,000,000,000 IMX |
| 使用開始日 | 2021年11月5日(トークン生成イベント) |
| 作成者 |
Immutable Pty Ltd 共同創業者:James Ferguson、Robbie Ferguson、Alex Connolly 発行主体:Digital Worlds NFTS Ltdを含むIMX Ecosystem Foundation |
| コンセンサスアルゴリズム |
Immutable Chain:Clique方式(Proof of Authority) イーサリアム上のIMX:イーサリアムのProof of Stakeに依存 |
| 主な用途 | ガス代の支払い、ステーキング、ガバナンス投票、プロトコル手数料、エコシステム報酬 |
| スマートコントラクト対応 | 対応(EVM互換) |
| チェーンの名称 |
Immutable Chain(メインネット名:Immutable zkEVM) イーサリアム上ではERC-20トークンとして発行 |
| 公式サイト |
Immutable公式サイト IMX公式サイト |
イミュータブルの特徴

イミュータブルを理解する際は、プラットフォーム、ネットワーク、通貨を分けて考える必要があります。名称が似ていますが、それぞれの役割は異なります。
| 名称 | 位置付け | 主な役割 | 現在の状況 |
|---|---|---|---|
| Immutable | プラットフォーム全体 | ゲーム開発、集客、ウォレット、決済、NFT取引などの支援 | サービス提供中 |
| IMX | エコシステムの通貨 | ガス代、ステーキング、ガバナンス、手数料、報酬 | Immutable Chainとイーサリアム上で利用 |
| Immutable Chain | 現行のゲーム向けネットワーク | ゲーム内資産やNFTの発行、移転、取引 | 現行ネットワーク |
| Immutable X | 旧ネットワーク | StarkExを利用したNFT向け処理基盤 | 2026年初頭に統合され廃止段階 |
ゲーム向けに設計されたイーサリアムのレイヤー2
Immutable Chainは、ゲーム内で発生するアイテムの発行、移転、売買などを処理するために設計されたネットワークです。イーサリアムを親チェーンとしながら、ゲームやマーケットプレイスで必要になる処理速度と操作性を重視しています。
EVM互換(Ethereumと同じ実行環境)であるため、開発者はSolidityや既存のイーサリアム向け開発ツールを利用できます。メインネットのチェーンIDは13371で、ブロック生成時間と取引確定時間は公式仕様上おおむね2秒です。
ネットワーク上の取引には本来IMXのガス代が必要ですが、Passportを利用するゲームではガススポンサー(運営側が手数料を負担)を設定できます。そのため、ゲーム運営会社が費用を負担し、プレイヤーにはガス代を意識させない設計も可能です。
Immutable Chainは、ゲーム内で発生するアイテムの発行、移転、売買などを処理するために設計されたネットワークです。イーサリアムを親チェーンとしながら、ゲームやマーケットプレイスで必要になる処理速度と操作性を重視しています。イーサリアムとレイヤー2の関係については、L1・L2の仕組みを解説した記事で詳しく整理しています。
IMXは複数の用途を持つエコシステム通貨
IMXは、単なるゲーム内通貨ではありません。Immutable Chain上ではガス代の支払いに使われるほか、ステーキングやガバナンス、プロトコル手数料、利用者への報酬などに利用されます。
公式のトークン設計では、Immutableのプロトコルで発生する手数料の一部がIMXで処理されます。利用者がIMXを保有していない場合でも、必要な分を市場でIMXへ変換することで、操作を中断させない仕組みが想定されています。
イーサリアム上のERC-20版IMXとImmutable Chain上のネイティブIMXは、同じウォレットアドレスで管理できる場合がありますが、存在するネットワークは異なります。移動にはブリッジ(異なるネットワーク間の移動機能)が必要です。
ゲーム運営に必要な機能をまとめて提供している
Immutableはブロックチェーンだけでなく、ゲーム運営に必要な複数の機能をまとめて提供しています。代表的なものには、ログインとウォレット作成を担うPassport、決済や資産移動を扱うCheckout、NFTの売買注文を共有するOrderbook、オンチェーンデータを取得するIndexerなどがあります。
Passportは、メールアドレスや外部アカウントを利用してウォレットを作成できる組み込み型ウォレット(サービス内で作るウォレット)です。従来型ウォレットの導入を必須にせず、一般的なゲームに近い流れで利用を始められます。
開発者向けにはJavaScript、Unity、Unreal Engineなどに対応する開発環境も用意されています。ゲーム会社はブロックチェーン機能を一から構築するのではなく、必要な機能を組み合わせて導入できます。
旧Immutable XはImmutable Chainへ統合されている
旧Immutable Xは、StarkWareと共同で構築されたStarkEx(取引をまとめて処理する技術)ベースのネットワークでした。主にNFTの発行や取引に利用されていましたが、2026年初頭にImmutable Chainへ統合されました。
旧Immutable X上にあったETHやIMXなどの対象資産は、秘密鍵を運営側へ預けない非カストディアル(運営が資産を預からない方式)のアップグレードによってImmutable Chainへ移行されました。基本的には、以前と同じウォレットから移行後の資産を確認できます。
旧Immutable Xの書き込み処理はすでに停止されており、旧エクスプローラーや旧SDKも廃止予定です。古い解説記事や手順を参考にすると、現在は利用できない画面や機能が含まれている可能性があります。
NFTについては、ゲームやコレクションごとに独自の移行方法が採用されている場合があります。旧Immutable Xで保有していたNFTが確認できない場合は、対象ゲームやプロジェクトの案内を確認してください。
他通貨との比較

この通貨の特徴をより深く理解するために、異なる通貨である イミュータブル(IMX)、ポリゴンエコシステムトークン(POL)、アクシーインフィニティ(AXS) と比較してみましょう。それぞれの将来性や価格変動の傾向、初心者への適性を5段階で評価しています。興味のある通貨があれば、各リンクから詳しい辞書ページもあわせてご覧ください。
※この比較表は、2026年時点での情報や市場状況をもとに、初心者の方にもわかりやすく評価したものです。実際の投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じて行ってください。
| 比較通貨 | IMX | POL | AXS |
|---|---|---|---|
| 辞書リンク | ー | 辞書へ→ | 辞書へ→ |
| 主な用途 | NFT | Polygon基盤 | GameFi |
| ネットワーク内での役割 | 手数料・ステーキング | ガス代・ステーキング | ガバナンス・ステーキング |
| 承認方式 | Ethereum PoS | Polygon PoS | Ronin DPoS |
| 供給設計 | 総量固定 | 発行継続 | 上限あり |
| 将来性 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 価格変動性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 初心者向け | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
IMXとPOLは、どちらもイーサリアムの処理を支えるレイヤー2に関連する通貨ですが、対象となるネットワークや用途は異なります。Coincheckで購入できる両通貨の違いは、コインチェックのレイヤー2関連銘柄一覧|IMX・POLの違いと選び方で詳しく解説しています。
NFT・ゲーム分野の通貨として比較したい方は、コインチェックのNFT・ゲーム関連銘柄一覧|SAND・MANA・IMX・AXS・APEを比較も参考にしてください。IMXと、メタバースやブロックチェーンゲームに関連する4銘柄の用途や特徴の違いを整理しています。
イミュータブルの利用シーン

イミュータブルの利用方法は、IMXを保有する個人と、ゲームやサービスを開発する企業で異なります。個人はゲーム内資産の取引やステーキングなどに利用し、企業はNFTの発行やウォレット機能の提供などに活用できます。
個人での利用シーン
個人利用では、Immutable Chainに対応したゲームやマーケットプレイスを通じてIMXを使用します。ただし、すべてのゲームがIMXをゲーム内通貨として採用しているわけではありません。ゲーム独自のトークンや、別の決済通貨を使用する場合もあります。
ゲーム内アイテムやNFTの購入・売却
Immutable Chainに対応したゲームでは、キャラクター、カード、装備品などがNFTとして発行される場合があります。NFTそのものの特徴や仕組みは、NFTとは何かを解説した記事で確認できます。利用者は対応するマーケットプレイスでNFTを購入したり、保有するアイテムを売却したりできます。
NFTをウォレットで保有することで、ゲーム運営会社のデータベースだけに依存せず、ブロックチェーン上で所有状況を確認できます。ただし、NFTを保有していても、ゲームのサービス提供やアイテムの利用価値が将来にわたって保証されるわけではありません。
ステーキングやガバナンスへの参加
IMX保有者は、条件を満たすことでステーキング(通貨を預けて報酬を得る仕組み)に参加できます。公式のステーキングでは、IMXの保有だけでなく、対象期間中のNFT取引など、ネットワーク上での活動が条件になる場合があります。
また、IMXはガバナンス(運営方針を決める投票制度)にも利用されます。対象となる提案が公開された場合、保有量などの条件に応じてエコシステムの方針に関する投票へ参加できます。
企業やプロジェクトでの利用シーン
企業やゲームプロジェクトは、Immutable Chainと関連サービスを組み合わせることで、ブロックチェーン機能をゲームに組み込めます。利用者にウォレットやガス代を強く意識させずに導入できる点が、ゲーム向けプラットフォームとしての特徴です。
ゲーム内アイテムや独自通貨の発行
ゲーム会社は、ERC-721やERC-1155を利用したNFT、ERC-20を利用したゲーム内通貨をImmutable Chain上で発行できます。キャラクター、装備品、土地、会員権などをブロックチェーン上の資産として管理することが可能です。
Immutableが提供するSDK(開発機能をまとめた部品)はUnityやUnreal Engineにも対応しているため、ゲーム開発環境からウォレット接続や資産移転などの機能を組み込めます。
マーケットプレイスや決済機能の構築
Orderbookを利用すると、NFTの出品情報や購入注文を複数の対応マーケットプレイスで共有できます。各サービスが完全に独立した市場を作るのではなく、共通するオーダーブック(売買注文を管理する仕組み)を利用できる点が特徴です。
Checkoutでは、ウォレット接続、通貨の交換、ブリッジ、法定通貨から暗号資産を購入するための導線などを組み込めます。Passportと組み合わせることで、メールアドレスなどを使ったログインからウォレット作成、ゲーム内資産の購入までを一連の流れとして設計できます。
イミュータブルの管理方法と対応ウォレット

IMXは、暗号資産取引所の口座または対応するウォレットで管理できます。取引を中心に利用する場合は取引所での管理も可能ですが、Immutable Chain上のゲームやステーキングを利用する場合は、対応ウォレットへの送付が必要です。
同じ「IMX」でも、イーサリアム上のERC-20版とImmutable Chain上のネイティブ版ではネットワークが異なります。ウォレットアドレスの形式が同じでも、送付先が対応しているネットワークを必ず確認してください。
IMXに対応した主なウォレット
以下は、IMXに対応している代表的なウォレットと、それぞれの特徴です。
| ウォレット名 | 種類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Immutable Passport | 組み込み型ウォレット | Immutable Chainに正式対応。メールアドレスや外部アカウントで利用でき、対応ゲーム間で同じウォレットを使用できる |
| MetaMask | ソフトウェアウォレット | イーサリアム上のERC-20版IMXとImmutable Chainに対応。ネットワーク追加やブリッジなど幅広い操作に利用できる |
| Ledger | ハードウェアウォレット | 秘密鍵をインターネットから切り離して管理できる。MetaMaskなどの外部ウォレットと接続して利用する方法もある |
利用目的に応じたウォレットの利点
Immutableの対応ゲームを手軽に利用したい場合は、Immutable Passportが選択肢になります。ゲームへのログインと同時にウォレットを利用できるため、ブラウザ拡張機能の導入や毎回の接続操作を減らせます。
イーサリアム上のIMXや複数の暗号資産をまとめて管理したい場合は、MetaMaskなどのセルフカストディ(自分で鍵を管理する方式)型ウォレットが適しています。ネットワークの追加、ブリッジ、分散型サービスへの接続などを自分で管理できます。
長期間保有するIMXを頻繁に動かさない場合は、Ledgerなどのハードウェアウォレットを利用する方法があります。ゲーム用のウォレットと保管用のウォレットを分けることで、不特定多数のサービスに全資産を保有するウォレットを接続するリスクも抑えられます。
ウォレット利用時の注意点
ウォレットを利用すると、自分で資産を管理できる一方、送付先や接続先の確認も利用者自身で行う必要があります。特にIMXは複数のネットワークに存在するため、通貨名だけで判断しないことが重要です。
送付前には、取引所と受取ウォレットの両方が同じネットワークに対応しているか確認してください。イーサリアム上のIMXを、Immutable Chainの入金方法と混同して直接送ると、反映されない可能性があります。
秘密鍵(資産を操作するための鍵)やシードフレーズ(ウォレット復元用の単語列)を第三者へ共有してはいけません。サポート担当者を名乗る相手であっても、これらの情報を求める案内には応じないでください。
初めて利用する送付先には、少額を送って正常に反映されることを確認してから残りを送る方法が安全です。また、ウォレットを接続する前に、URLや要求される権限が正しいか確認してください。
イミュータブルのメリット

イミュータブルには、ゲームへのブロックチェーン導入を支援するための仕組みがまとめられています。主なメリットは以下のとおりです。
- プレイヤーがウォレットやガス代を意識しにくい
- イーサリアム向けの開発環境を活用できる
- IMXに複数の利用用途が設けられている
- ゲーム開発から資産取引まで必要な機能が揃っている
プレイヤーがウォレットやガス代を意識しにくい
Passportを導入したゲームでは、メールアドレスや外部アカウントを使ってウォレットを作成できます。一般的なゲームに近いログイン方法を採用できるため、暗号資産ウォレットを使った経験がない利用者でも参加しやすくなります。
また、ゲーム会社がガス代を負担する仕組みに対応しているため、プレイヤーがアイテムの発行や移転のたびにIMXを準備しなくてもよい設計が可能です。ただし、ガス代そのものが消えるのではなく、運営側が負担している点には注意が必要です。
イーサリアム向けの開発環境を活用できる
Immutable ChainはEVM互換であるため、SolidityやMetaMask、Hardhat、Foundryなど、イーサリアムで利用されている開発言語やツールを活用できます。
開発会社は独自仕様を一から学び直す負担を抑えながら、NFTやゲーム内通貨のコントラクトを構築できます。イーサリアム上の資産をブリッジによって移動できることも、既存のエコシステムと接続するうえでの利点です。
IMXに複数の利用用途が設けられている
IMXはImmutable Chainのガス代だけでなく、ステーキング、ガバナンス、プロトコル手数料、利用者への報酬などにも使用されます。
ネットワークや関連サービスの利用が増えた場合、IMXが利用される場面も増える設計です。ただし、用途が用意されていることと、IMXの価格が上昇することは同じではありません。
ゲーム開発から資産取引まで必要な機能が揃っている
Immutableは、ブロックチェーンだけを提供するサービスではありません。ウォレット、決済、ブリッジ、NFTの売買注文、データ取得、ゲームエンジン向けSDKなどを一つの環境で利用できます。
ゲーム会社は複数の外部サービスを個別に選定して接続する負担を減らせます。利用者側も、対応ゲーム間で同じPassportアカウントやウォレットを利用できるため、資産や取引履歴を管理しやすくなります。
イミュータブルの注意点・リスク

ゲーム向けの機能が充実している一方で、ネットワークの運営方式や資産移動には注意すべき点があります。主なデメリットは以下のとおりです。
- イーサリアムよりもネットワーク運営の分散性が低い
- 用途がゲームやNFT分野に偏っている
- ブリッジやネットワーク選択が必要になる
- 旧Immutable Xの情報と混同しやすい
- IMXの価格変動が大きい可能性がある
イーサリアムよりもネットワーク運営の分散性が低い
Immutable Chainは、固定された承認者がブロックを生成するProof of Authority(許可された承認者による方式)を採用しています。公式の技術資料では、固定されたバリデーターと単一のシーケンサーを利用する権限型ネットワークとして説明されています。
処理速度や運営管理の面では利点がありますが、不特定多数の参加者が検証を行うイーサリアムと比べると、ネットワーク運営の分散性は低くなります。イーサリアムのレイヤー2であることだけを理由に、イーサリアムと同じ運営方式や安全性を持つと判断しないことが重要です。
用途がゲームやNFT分野に偏っている
Immutableは、ゲーム開発とデジタル資産の所有を中心に設計されています。そのため、幅広い金融サービスや一般的な分散型アプリを展開するネットワークと比べると、利用分野は限定的です。
ゲーム会社がブロックチェーン機能を採用しなかった場合や、対応ゲームが継続的に利用されなかった場合、Immutable ChainやIMXの利用も伸びにくくなる可能性があります。
ブリッジやネットワーク選択が必要になる
IMXはイーサリアムとImmutable Chainの両方に存在します。ネットワーク間で資産を移動する場合はブリッジが必要となり、通常の同一ネットワーク内の送金より操作が増えます。ブリッジを使った資産移動の仕組みや注意点は、L1からL2へ安全に資産を移す方法で詳しく解説しています。
公式の標準ブリッジでは、イーサリアムからImmutable Chainへの入金に一定の待ち時間が発生します。Immutable Chainからイーサリアムへ戻す際は、金額や安全確認の状況によって反映まで長くかかる場合があります。
ブリッジはスマートコントラクトや外部メッセージング機能を利用するため、通常の送金とは異なるリスクもあります。偽のブリッジサイトを利用しないよう、公式サイトからアクセスしてください。
旧Immutable Xの情報と混同しやすい
IMXは長く「Immutable Xの通貨」として紹介されてきたため、取引所や古い記事では現在もImmutable Xという名称が使用されています。しかし、旧Immutable XはImmutable Chainへ統合され、旧ネットワークの機能は廃止段階にあります。
旧Immutable Xを前提としたウォレット接続、ブリッジ、マーケットプレイス、SDKの手順は現在利用できない可能性があります。操作方法を確認するときは、Immutable ChainまたはImmutable zkEVMに対応した最新情報かを確認する必要があります。
IMXの価格変動が大きい可能性がある
IMXは法定通貨と価値が連動するステーブルコインではありません。暗号資産市場全体の動向、対応ゲームの利用状況、トークン需要、規制、競合ネットワークの動向などによって価格が変動します。
ゲームやステーキングでIMXを使用する場合でも、必要以上の金額を保有する必要があるとは限りません。利用目的と価格変動リスクを分けて考え、余裕資金の範囲で扱うことが重要です。
現在の状況と今後の展望

2026年7月時点では、旧Immutable XからImmutable Chainへの統合が完了し、Immutableの技術基盤は現行ネットワークへ集約されています。旧Immutable Xでは新しい取引を書き込めなくなっており、旧エクスプローラーや旧SDKなども順次廃止される予定です。
現在のImmutable Chainは、イーサリアムを親チェーンとするゲーム向けレイヤー2として運用されています。IMXをガス通貨に使用しながら、EVM互換、約2秒のブロック生成、Passportによるガス代負担の簡略化などを提供しています。
今後の成長には、対応ゲームの数だけでなく、各ゲームが継続的に利用され、NFTやゲーム内資産の取引が実際に行われるかが重要です。ゲーム会社にとって導入しやすい開発環境が整っていても、利用者がブロックチェーン機能に価値を感じなければ、IMXの利用拡大にはつながりません。
一方で、Passportによる簡単なログイン、ゲーム会社がガス代を負担できる仕組み、UnityやUnreal Engineへの対応は、従来のブロックチェーンゲームが抱えていた利用開始時の難しさを軽減する要素です。ブロックチェーンを前面に出すのではなく、通常のゲームの裏側でデジタル資産を管理する基盤として利用される可能性があります。
イミュータブルを評価する際は、IMXの価格だけでなく、対応ゲームの稼働状況、Immutable Chain上の取引、Passportの利用、開発会社による継続的な採用を確認することが重要です。また、権限型のネットワーク運営やブリッジへの依存など、現在の技術構成が持つ課題もあわせて確認する必要があります。
購入できる取引所

おすすめの取引所
「Coincheck(コインチェック)」は、ゲーム特化L2として注目されるIMX(イミュータブル)も日本円で購入できるため、NFTゲーム系の銘柄に興味がある人にも扱いやすい取引所です。
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